トップ横田基地151(2013/08/06)

横田基地151(2013/08/06)


■追記/修正の履歴
    2014/03/02: RC-135Sのスコアマークについて追記
    2013/10/17: レッドフラッグ・アラスカ13-3が本年初の開催であることについて追記
    2013/08/30: レッドフラッグ・アラスカ13-3に参加したF-15J/DJのシリアルを追記
    2013/08/12: アップロード



 日付  2013年08月06日(火)
 時間  0800〜1130
 天気  曇り時々雨
 アクティブR/W  R/W18
 撮影場所  横田基地R/W18
 カメラ  *ist DS(Ver.2.02)
 レンズ  APO 100-300mm F4 EX DG
 ストロボ  無し
 受信機  MVT-7100
 脚立  有り
 忘れ物  無し
 同行者  無し (敬称略)
 満足度  ■■■□□□

(評価基準は毎回その時の気分で変わります。
例えば、大物が飛んでも上手く撮れない時や、期待に対する結果が小さい時などは評価が低くなります。)




■撮影した機体

アメリカ空軍(USAF)---------------------------------------

KC-135R[60-0348]AETC/19AF/97AMW/54ARS(Altus AFB, Oklahoma)
RC-135S[61-2662]ACC/12AF/55WG/45RS[OF](Offutt AFB, Nebraska) 



【本日の目的など】
 2013年08月06日(火)、KC-135を4機ほど撮影できそうだったので、横田基地に向かった。





KC-135R[60-0348]AETC/19AF/97AMW/54ARS(Altus AFB, Oklahoma)

 離陸に向けてR/W18へタキシングするアルタス空軍基地97AMW/54ARSのKC-135R。
 909ARS(嘉手納基地)が運用している可能性もあるが、確証はない。
 08月03日に飛来した本機は、05日の早朝06時半ごろ、KC-10A[83-0076](60AMW、トラビス空軍基地)とKC-135T[58-0046](92ARW、フェアチャイルド空軍基地)の3機編隊で離陸し、KC-135T[58-0046]と共に11時過ぎに戻ってきたようだ。レッドフラッグ・アラスカ13-3に参加する航空自衛隊(*1)のF-15をアイルソン空軍基地までエスコートしたのだろう(KC-10はアラスカまで随伴か)。アイルソン空軍基地の公式サイトに掲載されたニュースでも、F-15J(写真で第306飛行隊の72-8960を確認)が08月04日20時20分過ぎに着陸した(*2)ことを確認できる。日本との時差と飛行時間を計算すると、丁度ピッタリ合う。

 07月31日ぐらいからタンカー祭りが始まり、KC-135はアルタス(2機)、フェアチャイルド(3機)、909ARS[ZZ](2機)、15AW/535AS[HH](1機)、更に5機のKC-10A(いずれもトラビス空軍基地)などが飛来した。前述の航空自衛隊の件のほかに、2013年08月03日にUDP(部隊展開計画)ローテーションのため岩国へ到着したVMFA-112[MA]“カウボーイズ”所属F/A-18A+(10機)のトランスパック(*3)岩国基地MAG-12からアンダーセン空軍基地に到着したF/A-18(約20機)(*4)の帰投など、多くのミッションが重複したことがタンカー祭りに繋がったものと思われる。

【追記】2013/08/30
 後日、小松基地スポッターの友人から頂いた情報では、08月05日朝06時半頃にF-15J/DJの本陣(離陸順に963,965,956,087,960,959)と予備機(離陸順に949,946,848,806)が離陸し、レッドフラッグ・アラスカ13-3に参加したようだ。予備機の4機は昼前に小松に戻ってきたとのこと。特に#087は現在で唯一のDJ型近代化改修機で、さっそくその性能を試す目的があるといえるだろう。今回は第306飛行隊の参加だったようだが、第303飛行隊も2機(848,806)混じっていたが、恐らく借用機と思われる。

【追記】2013/10/17
 今回の演習は、レッドフラッグ・アラスカ13-3だが、歳出強制削減の影響で13-1と13-2は開催されなかった(*7)(*8)(*9)

*1: http://www.mod.go.jp/asdf/news/houdou/H25/0724.html

お知らせ

平成25年7月24日
米空軍演習への参加について
  航空自衛隊は、米空軍の実施する演習(レッド・フラッグ・アラスカ)に、下記のとおり参加します。



1  目的
   米空軍の実施する演習に参加し、日米共同訓練を実施することにより、 部隊の戦術技量及び日米共同対処能力の向上を図る。

2  期間(基準)
   平成25年7月25日(木)〜9月6日(金)
   (うち、レッド・フラッグ・アラスカ演習期間:8月9日(金)〜8月24日(土))
   
3  訓練実施場所
   米国アラスカ州アイルソン空軍基地及びエルメンドルフ‐リチャードソン米軍統合基地並びに同周辺空域等

4  訓練参加部隊等(基準)
 (1) 参加部隊
    航空総隊及び航空支援集団
 (2) 訓練規模等
  ア 人員:約270名
  イ 航空機:F−15×6機、E−767×1機、C−130H×3機

5  訓練内容
   防空戦闘訓練、空中給油訓練及び戦術空輸訓練
   
6  その他
   F−15が本邦、アラスカ間を移動する際には、米空軍空中給油機による空中給油を受ける。
*2: http://www.eielson.af.mil/news/story.asp?id=123358731
*3: http://seagull7.blog120.fc2.com/blog-entry-197.html
*4: http://www.mod.go.jp/j/press/news/2013/07/03b.html

米軍再編に係る岩国飛行場からグアム等への訓練移転に関する訓練計画概要について

平成25年7月3日
防衛省

米軍再編に係る岩国飛行場からグアム等への訓練移転(単独訓練)に関する訓練計画概要について、以下のとおりとなりましたので、お知らせします。

本訓練移転は、平成23年10月の日米合同委員会合意に基づき、本来であれば、嘉手納飛行場で実施予定であった航空機による訓練を、グアム等へ移転することを計画するものであり、今回が9回目となります。

◯ 訓練期間:
  平成25年7月10日(水)〜8月2日(金)
  (但し、土曜日及び日曜日は、訓練を行わない。)
◯ 参加部隊:
  第12海兵航空群(岩国)等
◯ 訓練場所:
  グアム島のアンダーセン空軍基地及び北マリアナ諸島のファラロン・デ・メディニラ空対地射場
◯ 演練項目:
  戦闘機戦闘訓練、空対地射爆撃訓練
◯ 参加規模:
  FA−18×20機程度、空中給油機×3機、早期警戒管制機×1機等
  人員約550名程度

※ 本内容については、今後、変更される場合があります。

以上
*7: 『Jウイング2013年11月号』イカロス出版、93頁。
*8: http://www.eielson.af.mil/news/story.asp?id=123358731

Japan arrives for first 2013 RED FLAG-Alaska 13-3

Posted 8/6/2013 Updated 8/7/2013

by Senior Airman Shawn Nickel
354th Fighter Wing Public Affairs

8/6/2013 - EIELSON AIR FORCE BASE, Alaska -- Japan Air Self Defense Force F-15J Eagles landed here Aug. 4 to participate in this calendar year's first RED FLAG-Alaska.

The F-15Js form part of the JASDF fighter-interceptor aircraft inventory used to engage hostile aircraft. The F-15J was brought to RF-A 13-3 to help JASDF members improve their tactical flying skills and their ability to generate aircraft in a simulated combat environment.

JASDF will use six aircraft supported by more than 150 Japanese airmen.

RF-A, a Pacific Air Forces-sponsored, Joint National Training Capability accredited exercise, enables participating units to sharpen their combat skills by flying simulated combat sorties in a realistic threat environment.

The exercise provides unique opportunities to integrate various forces into joint, coalition and multilateral training from simulated forward operating bases.

Additionally, the training allows participants to exchange tactics, techniques and procedures, as well as improve interoperability.

While aircraft utilize thousands of square miles of training ground within interior Alaska, maintenance and support personnel utilize the opportunity to train to sustain a large-force deployed operation.

Men and women from the U.S. Air Force active duty, Reserve and Air National Guard, U.S. Army, U.S. Navy, Japan, Australia, New Zealand and the Republic of Korea will participate in two weeks of tactical air combat exercises designed to replicate the stress warfighters face during their first 10 combat sorties of a conflict.

More than 60 aircraft and 2,600 personnel at Eielson and Joint Base Elmendorf-Richardson are participating in RF-A 13-3.

*9: http://www.eielson.af.mil/news/story.asp?id=123359543

First 2013 RED FLAG-Alaska takes off

Posted 8/13/2013 Updated 8/13/2013

by Senior Airman Shawn Nickel
354th Fighter Wing Public Affairs

8/13/2013 - EIELSON AIR FORCE BASE, Alaska -- U.S. and coalition forces took flight Aug. 12, kicking off RED FLAG-Alaska 13-3.

RF-A 13-3, which runs through Aug. 23, is a Pacific Air Forces-sponsored, Joint National Training Capability accredited exercise, enables participating units to sharpen their combat skills by flying simulated combat sorties in a realistic threat environment.

The exercise provides unique opportunities to integrate various forces into joint, coalition and multilateral training from simulated forward operating bases.

Additionally, the training allows participants to exchange tactics, techniques and procedures, as well as improve interoperability.

While aircraft utilize thousands of square miles of training ground within Interior Alaska, maintenance and support personnel utilize the opportunity to train to sustain a large-force deployed operation.

More than 60 aircraft and 2,600 personnel from the U.S. Air Force active duty, Reserve and Air National Guard, U.S. Army, U.S. Navy, Japan, Australia, New Zealand and the Republic of Korea will participate in the two week-long tactical air combat exercises designed to replicate the stress warfighters face during their first 10 combat sorties of a conflict.

RF-A 13-3, held at Eielson and Joint Base Elmendorf-Richardson, is the first of this calendar year.




KC-135R[60-0348]AETC/19AF/97AMW/54ARS(Altus AFB, Oklahoma)

 機首を撮影、機長が手を振ってくれた。
 機付長(Crew Chief)記入欄の横にはイーグルヘッドが描かれていた。
 本機はアソシエートに供されないため、機首には97AMWの文字だけで、インシグニアはAETCの右に97AMWのものが描かれている。




KC-135R[60-0348]AETC/19AF/97AMW/54ARS(Altus AFB, Oklahoma)

 ゼネラル・エレクトリック製F108-CF-100ターボファンエンジン。
 通称、樽(タル)。




KC-135R[60-0348]AETC/19AF/97AMW/54ARS(Altus AFB, Oklahoma)

 垂直尾翼まわりを撮影。
 2012年09月12日に撮影したアルタスはフィンバンドが色落ちしていたが、本機は色が残っている。




KC-135R[60-0348]AETC/19AF/97AMW/54ARS(Altus AFB, Oklahoma)

 給油ブームの舵翼は、反対側と合わせて全4面に文字類はなかった。




KC-135R[60-0348]AETC/19AF/97AMW/54ARS(Altus AFB, Oklahoma)

 反対側を撮影。
 0955時に離陸した。




RC-135S[61-2662]ACC/12AF/55WG/45RS[OF](Offutt AFB, Nebraska)

 離陸に向けてR/W18にタキシングするオファット空軍基地55WG/45RS[OF]のRC-135Sコブラボール3。
 おそらく07月24日の深夜(日付的には25日)に飛来したものと思われる。それから本日までフライトがなく、12日ぶりのフライトとなった。
 当然故障したのではないかという噂も流れたが、同時にミッションを待機しているという噂も流れていた。
 なお、飛来したとき台風は発生していなかったため、台風避難の可能性はない。
 離陸時は、離陸中止するのではないかと思うほどエンド側まで“引っ張った”ので、ミッション等のため燃料を満載していたものと思われる。




RC-135S[61-2662]ACC/12AF/55WG/45RS[OF](Offutt AFB, Nebraska)

 機首周りを撮影。
 55WGのインシグニアがカラーで記入され、ラテン語で同隊のモットーである「VIDEMUS OMNIA」の文字が書かれている。英語で「We See All」の意味(*5)のようだ。
 その下には「Morgan Crew / ********* Crew」など手書きで書かれているが、解像度の問題から読み取れなかった。

 機首下面もよく見ると小さなブレードアンテナが設けられている。
 また、機番の下部にある黄色い囲いは、機内への搭乗ドアで、付属のハシゴで乗り降りできる。

 【追記】2014/03/02
 WEB拍手ボタンから情報提供があり、改めてよく見てみると乗降用ドアの黄枠の左上に手書きのミサイルが描かれている。
 弾体にはCHI(またはIHOか?)と思われる3文字のアルファベットが書かれている。簡単に検索したら台湾の短距離弾道ミサイル(SRBM)Tien Chiがヒットしたが、このスコアマークがそれを示しているかは不明。

*5: http://en.wikipedia.org/wiki/55th_Wing




RC-135S[61-2662]ACC/12AF/55WG/45RS[OF](Offutt AFB, Nebraska)

 機首のチークフェアリング。
 電子機器を内蔵しているようだ。
 CB1/2と比較すると、アンテナの違いや、アクセスパネルの有無など、いろいろな差異がある。




RC-135S[61-2662]ACC/12AF/55WG/45RS[OF](Offutt AFB, Nebraska)


RC-135S[61-2662]ACC/12AF/55WG/45RS[OF](Offutt AFB, Nebraska)

 MIRA(中波赤外線アレイ)のセンサー。弾道ミサイルの発射と、大気圏の再突入を探知するものと思われる。
 よく上下に3つずつセンサーが内蔵されていると報じられているが、筆者が今まで撮影した写真では上下2つずつしか確認できない。仕様が変更したのか、それとも見えにくい形状なのか。
 とにかく、上段はセンサーが浅く内側に向いているのに対して、下段は深く内側を向いている。上段が側方、下段が前方と後方に割り当てられ、180度に近い広い角度をカバーしているものと思われる。
 2011年08月08日に撮影した写真でも分かるが、晴天時は上段が紫色、下段が緑色に写るのだが、曇天時の本日はほとんど同じ色に見える。




RC-135S[61-2662]ACC/12AF/55WG/45RS[OF](Offutt AFB, Nebraska)

 RTOS(リアルタイム光学システム)とLATS(大口径追跡システム)が搭載されるカメラ窓。




RC-135S[61-2662]ACC/12AF/55WG/45RS[OF](Offutt AFB, Nebraska)

 エンジンはKC-135のF108-CF-100と異なり、F108-CF-201を搭載しているという情報もあるが、資料が少ないため詳細はわからない。




RC-135S[61-2662]ACC/12AF/55WG/45RS[OF](Offutt AFB, Nebraska)

 背面を撮影。
 膨らんだ涙滴型アンテナは衛星航法アンテナ(*6)だろうか。
 その後方の青くDMと書かれた白いSATCOMアンテナは「DM C34 Series Airborne UHF SATCOM Antennas」と思われる。

*6: 『航空ファン2003年7月号』文林堂、折り込みページ。




RC-135S[61-2662]ACC/12AF/55WG/45RS[OF](Offutt AFB, Nebraska)

 左右の翼端にはピトー管があり、左主翼だけにはHFアンテナが設けられている。




RC-135S[61-2662]ACC/12AF/55WG/45RS[OF](Offutt AFB, Nebraska)

 反対側を撮影。
 ミッションを行ない、そのまま嘉手納に帰投したものと思われる。

 KC-135があと1機出発しそうだったが、トラブルか、離陸する気配がなくなってきたので諦めた。
 結局19時ごろ、2機ほど離陸した模様だ。



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