今年05月15日、米国防省は米空軍に対してF-22を操縦するパイロットの安全を確実にするために追加的な措置をとるよう指示した(*1)。これは、OBOGS(機上酸素発生システム)の不具合により、2008年4月から低酸素症などを訴える隊員が相次いでいる(*2)ためだ。2011年01月から25,000フィートの高度制限を設けていた(*3)(*4)が、今回の追加措置により飛行エリアが限定される(*1)ようだ。 OBOGSの欠陥が注目されるようになってから2年も経つが、根本的な解決には至っていないようだ。 また、CNNは「地上を走行しマスクをしていない整備士にまで症状が出ている」と報道(*11)しており、単にOBOGSの欠陥ではないのかもしれない。 F-22の酸素問題におけるこれまでの動きは下記の通り。 2008年04月、F-22による低酸素症が初めて報告される(*2)。 2010年11月16日、アラスカでF-22のOBOGSが停止し、緊急酸素供給の起動を試みるが操縦が不注意になり墜落する(*5)(*6)。 2011年01月、25,000フィートの高度制限が設けられる(*3)(*4)。 2011年05月03日、計14件(内パイロット12名[*7][*8])におよぶ低酸素症などの事例を受け、飛行停止する(*1)(*2)。 2011年09月、飛行停止が解除される(*7)(*8)(*9)。 2011年10月、再び数日間、2回目の飛行停止となる(*9)。 2011年11月までに、20人を超えるF-22のパイロットが、低酸素症などの症状を報告する(*9)。 2012年02月中旬、アラスカで3人のパイロットによる低酸素症などの報告を受け、1日間飛行停止(3回目)する(*10)。 2012年05月15日、飛行エリアが限定される(*1)。 *1: 11:03 15 May 2012: US Defence Secretary orders additional F-22 safety measures - Flightglobal.com *2: 11:58 29 Mar 2012: USAF vows to discover root cause of Raptor's maladies - Flightglobal.com *3: 02:00 16 Jun 2011: F-22 grounding continues as oxygen safety probe widens - Flightglobal.com *4: 02:00 10 Dec 2011: F-22 oxygen system malfunctioned moments before crash - Flightglobal.com *5: 02:12 7 Mar 2012: US Air Force chief rejects pilot blame in F-22 crash - Flightglobal.com *6: 10:26 13 Mar 2012: F-22 crash prompts lawsuit by pilot's widow - Flightglobal.com *7: 02:10 20 Sep 2011: USAF clears F-22s for flight after inspections - Flightglobal.com *8: 04:00 21 Sep 2011: Hypoxia symptoms still pose mystery as F-22A returns to flight - Flightglobal.com *9: 08:49 28 Nov 2011: F-22 oxygen report delayed for months - Flightglobal.com *10: 10:44 1 Mar 2012: F-22 redesign considered as oxygen system concerns linger - Flightglobal.com *11: CNN.co.jp:F22戦闘機で原因不明の低酸素症続出、パイロットや整備士も - 2012.05.10 Thu posted at: 12:46 JST